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<ブナ自然林の湧水>が仕込み水です。

暑い日々が続いています。
以前にも触れましたが、温暖化の影響はよしかわの農業にも大きく影響しており、
例えば山田錦などの収穫時期も20年前に比べると数週間早くなっています。
暑さのために米の品質に影響がでないよう、田植えの時期をずらすなど、
自然との知恵比べが必要になっているのです。
そんな猛暑の中、今日は涼しげな画像をお届けしましょう。
「よしかわ杜氏の郷」の<仕込み水>の水源の写真です。

水源1  水源2

この水は尾神岳中腹のブナの自然林から湧き出しています。
自然林の中に入ると一年中、大量の水が勢い良くあふれ出る轟音があたりに響きわたり、
夏でもひんやりした空気が漂っています。
この水は年間を通じて温度は10度以下、不純物やミネラルが極めて少ない超軟水で、
口に含むと舌触りはビロードのように滑らかで、やわらかな甘さを感じる、美味しい水なのです。
よしかわ杜氏の郷のお酒は、この水の味が基本になっています。
私たちはちょっと人が来るのが困難な場所にあるこの源水を取水して、
仕込み水として使っているのです。

尾神岳の中には鍋状の岩盤があり、そこにブナ林から浸みこんだ水がたまって、
いくつかの地点から湧き出しています。面白いことに湧水の標高はどこでも同じです。

この湧水の反対側には「大出口泉水」と呼ばれる水源地があり、
この6月には環境庁が認定した「平成の名水100選」に選ばれました。
私たちの仕込み水とまったく同じく、尾神岳の「鍋」から溢れるブナ林の湧水ですが、
こちらは公園として整備され、誰でもこの水を味わうことができるようになっています。
遠方から水を求めてやってくる人々が絶えず、
昨年の中越沖地震の折の断水の際には、
多くの地元住民の飲食用の水として役に立ちました。

大出口1  大出口2

ブナ自然林の豊かな湧水のため、吉川は昔から一度も旱魃に見舞われることなく、
美味しいお米を作り続けてこられました。
また、この水のおかげで豊富な収穫があったからこそ、
江戸時代から余剰米を利用して酒造りを始めることができ、
(近世を背通じ、旧吉川町域の27の集落すべてに酒蔵がありました)
独自の酒造技術を発達させ、全国に「よしかわ杜氏」の名を轟かせることができたのです。
よしかわのすべては、この「ブナ自然林の湧水」から始まった、といっても過言ではないでしょう。

「ブナ自然林の湧水」で作ったお米を使い、同じブナ自然林の湧水を用いて、
地元よしかわ伝来の技術でお酒を醸す。それが「よしかわ杜氏の郷」の酒造り。
こんな酒蔵はちょっと他にはないと思います。

越後よしかわ杜氏の郷






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残暑お見舞い申し上げます。

東京マイコープ(パルシステム東京)の吉森です。
先日の会議ではお世話になり、ありがとうございました。
ブログには初めて立ち寄らせていただきました。
猛暑が続く中ですが、水源の写真で気持ち涼しくなりました。
何年かけてブナの森から湧き出した水なのだろうかと考えます。
これからもよろしくお願いいたします。
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toujinosato

Author:toujinosato
上越市吉川区の蔵元です。
永田農法で最高品質の酒米を育て、地元のブナ原生林の湧水を使い、江戸時代から続く吉川杜氏の技術で、米・水・技術すべてが100%地元産の「真の越後地酒」を作り、味噌・醤油、蕎麦などの伝統食品やジェラートなど、よしかわの美味しさを発信しています。

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