よしかわ杜氏の郷とリユース瓶
23日付けの記事で、「センター北の夏祭り」参加についてお知らせしました。
「リユース瓶キャンペーンのため」と書きましたが、ちょっと言葉が足りませんでしたので、
今日はこのことに関してもう少し詳しくお知らせしたいと思います。
実はこのイベント参加は「リユースボトル」のご縁で実現したのです。
「リユースボトル」とは、
回収して洗浄すれば、そのまま再使用できるように設計されたガラス瓶のこと。
「よしかわ杜氏の郷」では、ほとんどの製品にリユース(リターナブル)瓶を使用しています。
(Rマークの浮刻が目印です。)
←よしかわ杜氏の郷のリユース瓶。ネックに「R」の印があります。
「環境負荷の低減」は、国際的にも切実な課題です。
よしかわ区では環境負荷の低減を目指し、環境ISOの取得や籾殻の有機肥料への再利用など様々な施策に取り組んでおり、私たちも同じ考えから瓶のリユース化にも踏み切りました。
それだけでなく、酒造りに携わる者として、
また農業に携わる者として、リユースには特別な思い入れがあります。
よしかわでは元禄時代から酒造りを行っていましたが、
そのころからもともと日本酒は循環社会的な飲料でした。
江戸時代には産地から各地へと大きな樽で運ばれ、
それが各商店の小さな樽に入れて売られ、消費者は自分の徳利を下げて買いに行く、
という流通形態で、それは昭和になってもほとんど変わりませんでした。
近年になり一升瓶での流通が主流になっても、瓶は酒屋さんに回収され、
それが再利用される、というリユースの構造がありました。
ところが最近は家族構成の変化や、近所の小売店ではなく遠くのスーパーで買い物、
というようなライフスタイルの変化に伴い、「ワンウェイ瓶」が主流化しています。
ワンウェイ瓶とは回収後破砕して溶かし再利用する、というもの。
これでは、余計な燃料を消費しまた余分な熱量を放出することになってしまいます。
また、ごみとして処理されるので分別収集等の費用もかさみます。
これでは、循環型社会の中で生まれた、地域の特産物である日本酒が、
今では循環型社会と反対の方向を向いている、ということになってしまいます。
私たちの地域では既に継続可能な農業に向けての取り組みを行っているのに、
私たちは「瓶」のために、大規模大量生産社会の「使い捨て」の論理に従っている。
このことは、ロハスの郷・よしかわに生きる者として許されることではありません。
地域に生き、何百年とかかって造った大事な財産である豊穣な田を未来の世代に引き継ぐべく
持続可能なものにし、農業や酒造りの伝統をもっと先に伝えていこうとする私たちが、
リユース瓶を用いるのは、当然のことと思われたのです。
循環型社会に向けてはリユース瓶のほうが良いに越したことはありません。
しかし、いくらリユース瓶を採用しても、
<出荷→使用→回収→再使用>という循環サイクルが出来なければ、意味がありません。
そしてこのサイクルの実現には、酒販店様や消費者の方々のご協力が不可欠なのです。
そのためよしかわ杜氏の郷では、
「社団法人 環境生活文化機構」様や「生活協同組合東京マイコープ」様のお力添えを得て、
これまで東京都世田谷区の烏山駅前通り商店街様や川崎市の新城商店街と提携、
循環サイクルの実現に努力して参りました。
この度は8月より横浜市都筑区・青葉区が瓶のリユースへの取り組みがスタートし、
そのご縁で今回の「センター北の夏祭り」出店となった次第です。
近隣の消費者の皆様へのお披露目として、とても良い舞台となりそうです。
都筑区・青葉区の皆様、またご近隣の皆様、今後ともよろしくお願いします。
「環境」や「本当の美味しさ」への私たちの思いを込めたお酒をお試し頂ければ幸いです。
「社団法人 生活環境文化機構」のホームページはこちら
<トップページに「センター北の夏祭り」のお知らせが掲載されています。>
「リユース瓶キャンペーンのため」と書きましたが、ちょっと言葉が足りませんでしたので、
今日はこのことに関してもう少し詳しくお知らせしたいと思います。
実はこのイベント参加は「リユースボトル」のご縁で実現したのです。
「リユースボトル」とは、
回収して洗浄すれば、そのまま再使用できるように設計されたガラス瓶のこと。
「よしかわ杜氏の郷」では、ほとんどの製品にリユース(リターナブル)瓶を使用しています。
(Rマークの浮刻が目印です。)

「環境負荷の低減」は、国際的にも切実な課題です。
よしかわ区では環境負荷の低減を目指し、環境ISOの取得や籾殻の有機肥料への再利用など様々な施策に取り組んでおり、私たちも同じ考えから瓶のリユース化にも踏み切りました。
それだけでなく、酒造りに携わる者として、
また農業に携わる者として、リユースには特別な思い入れがあります。
よしかわでは元禄時代から酒造りを行っていましたが、
そのころからもともと日本酒は循環社会的な飲料でした。
江戸時代には産地から各地へと大きな樽で運ばれ、
それが各商店の小さな樽に入れて売られ、消費者は自分の徳利を下げて買いに行く、
という流通形態で、それは昭和になってもほとんど変わりませんでした。
近年になり一升瓶での流通が主流になっても、瓶は酒屋さんに回収され、
それが再利用される、というリユースの構造がありました。
ところが最近は家族構成の変化や、近所の小売店ではなく遠くのスーパーで買い物、
というようなライフスタイルの変化に伴い、「ワンウェイ瓶」が主流化しています。
ワンウェイ瓶とは回収後破砕して溶かし再利用する、というもの。
これでは、余計な燃料を消費しまた余分な熱量を放出することになってしまいます。
また、ごみとして処理されるので分別収集等の費用もかさみます。
これでは、循環型社会の中で生まれた、地域の特産物である日本酒が、
今では循環型社会と反対の方向を向いている、ということになってしまいます。
私たちの地域では既に継続可能な農業に向けての取り組みを行っているのに、
私たちは「瓶」のために、大規模大量生産社会の「使い捨て」の論理に従っている。
このことは、ロハスの郷・よしかわに生きる者として許されることではありません。
地域に生き、何百年とかかって造った大事な財産である豊穣な田を未来の世代に引き継ぐべく
持続可能なものにし、農業や酒造りの伝統をもっと先に伝えていこうとする私たちが、
リユース瓶を用いるのは、当然のことと思われたのです。
循環型社会に向けてはリユース瓶のほうが良いに越したことはありません。
しかし、いくらリユース瓶を採用しても、
<出荷→使用→回収→再使用>という循環サイクルが出来なければ、意味がありません。
そしてこのサイクルの実現には、酒販店様や消費者の方々のご協力が不可欠なのです。
そのためよしかわ杜氏の郷では、
「社団法人 環境生活文化機構」様や「生活協同組合東京マイコープ」様のお力添えを得て、
これまで東京都世田谷区の烏山駅前通り商店街様や川崎市の新城商店街と提携、
循環サイクルの実現に努力して参りました。
この度は8月より横浜市都筑区・青葉区が瓶のリユースへの取り組みがスタートし、
そのご縁で今回の「センター北の夏祭り」出店となった次第です。
近隣の消費者の皆様へのお披露目として、とても良い舞台となりそうです。
都筑区・青葉区の皆様、またご近隣の皆様、今後ともよろしくお願いします。
「環境」や「本当の美味しさ」への私たちの思いを込めたお酒をお試し頂ければ幸いです。
「社団法人 生活環境文化機構」のホームページはこちら
<トップページに「センター北の夏祭り」のお知らせが掲載されています。>
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