よしかわにも春の訪れ-3)田植えの準備
雪が溶け始めると、よしかわの農家は一斉に動き出します。
冬の積雪で傷んだ用水や道路の修理、
山間地では雪のために倒れた木の除去などの「春普請」。
同時に、もう苗代作りもスタート。
ほかにも自然薯の種芋の準備などなど、
次の収穫のための仕事が毎日、目白押しです。

↑上の写真は、稲の圃場に<土壌改良剤>を入れているところ。
よしかわの<土壌改良剤>は、<籾殻>を腐熟させたものです。
よしかわの酒米やコシヒカリは<永田農法>で栽培しています。
「永田農法」とは、水や肥料の使用を最低限に抑えて作物を育てる方法で、
「スパルタ農法」という別名もあります。
水や肥料を最小限にしか与えないと、稲や野菜は飢餓状態になり、
懸命に根から養分や水を吸収しようとして活性化します。
すると、地中の養分を吸収するために根を発達させ、
余分な栄養を摂らないために植物は頑健になり(メタボの反対、ということです)、
風味豊かで栄養価の高い収穫物が得られるのです。
稲の場合は、お米の食味を悪化させる原因となったり、
お酒に雑味を与えてしまうタンパク質が少なくなり、
また糖度も高くなって、
より美味しい食米や、旨いお酒ができる酒米ができます。
そして、この籾殻で作った土壌改良剤が頑健な稲を作るための大きな役割を果たすのです。
永田農法では根をしっかり成長させることと、
頑健な茎を作ることががポイントですが、
籾殻には植物の根の成長に重要な役割を果たし、
植物の三大栄養素のひとつである「カリ」成分と、
根や茎を頑丈にする「珪素」成分がたっぷり含まれているからです。
この「珪素」を重視するのが、永田農法の際立った特徴。
美味しいお米の基礎を作るのが籾殻の土壌改良剤、というわけです。

↑腐熟させた籾殻。発酵のため、熱くなっています。
籾殻を使用するのは、実は大変。
籾殻の表面には、水をはじいたり、害虫や病気から守るためガードする
ための分質(これが珪素を含んでいます)がコーティングされており、容易に腐らないからです。
そこで、私たちはその籾殻を腐熟させ、籾殻の珪酸分などの成分を土壌の改良に有効に利用するための
製造機を見つけ、それで籾殻を処理することでようやく腐熟を行えるようになりました。
今でも全国広しともこの機械で製造しているところは少ないと思われます。

↑腐熟途中の籾殻。まだ籾の形が見えています。
生命体の体の組織を強固にし、根の張りを良くし、窒素分の
利用を旨くコントロールして美味しい作物を作るのが永田農法。
自然界の物質で作物を健全に育て、環境にやさしい栽培をすることも永田農法の原点です。
よしかわでは、永田農法を始めたときから一貫して窒素肥料は使用せず、
永田農法で育てた稲の籾殻で作ったこの改良剤のみで栽培しています。

↑腐熟中の籾殻。奥・中・手前の順に腐熟の度合いが進んでいます。
腐熟とともに、色が濃くなっていきます。

冬の積雪で傷んだ用水や道路の修理、
山間地では雪のために倒れた木の除去などの「春普請」。
同時に、もう苗代作りもスタート。
ほかにも自然薯の種芋の準備などなど、
次の収穫のための仕事が毎日、目白押しです。

↑上の写真は、稲の圃場に<土壌改良剤>を入れているところ。
よしかわの<土壌改良剤>は、<籾殻>を腐熟させたものです。
よしかわの酒米やコシヒカリは<永田農法>で栽培しています。
「永田農法」とは、水や肥料の使用を最低限に抑えて作物を育てる方法で、
「スパルタ農法」という別名もあります。
水や肥料を最小限にしか与えないと、稲や野菜は飢餓状態になり、
懸命に根から養分や水を吸収しようとして活性化します。
すると、地中の養分を吸収するために根を発達させ、
余分な栄養を摂らないために植物は頑健になり(メタボの反対、ということです)、
風味豊かで栄養価の高い収穫物が得られるのです。
稲の場合は、お米の食味を悪化させる原因となったり、
お酒に雑味を与えてしまうタンパク質が少なくなり、
また糖度も高くなって、
より美味しい食米や、旨いお酒ができる酒米ができます。
そして、この籾殻で作った土壌改良剤が頑健な稲を作るための大きな役割を果たすのです。
永田農法では根をしっかり成長させることと、
頑健な茎を作ることががポイントですが、
籾殻には植物の根の成長に重要な役割を果たし、
植物の三大栄養素のひとつである「カリ」成分と、
根や茎を頑丈にする「珪素」成分がたっぷり含まれているからです。
この「珪素」を重視するのが、永田農法の際立った特徴。
美味しいお米の基礎を作るのが籾殻の土壌改良剤、というわけです。

↑腐熟させた籾殻。発酵のため、熱くなっています。
籾殻を使用するのは、実は大変。
籾殻の表面には、水をはじいたり、害虫や病気から守るためガードする
ための分質(これが珪素を含んでいます)がコーティングされており、容易に腐らないからです。
そこで、私たちはその籾殻を腐熟させ、籾殻の珪酸分などの成分を土壌の改良に有効に利用するための
製造機を見つけ、それで籾殻を処理することでようやく腐熟を行えるようになりました。
今でも全国広しともこの機械で製造しているところは少ないと思われます。

↑腐熟途中の籾殻。まだ籾の形が見えています。
生命体の体の組織を強固にし、根の張りを良くし、窒素分の
利用を旨くコントロールして美味しい作物を作るのが永田農法。
自然界の物質で作物を健全に育て、環境にやさしい栽培をすることも永田農法の原点です。
よしかわでは、永田農法を始めたときから一貫して窒素肥料は使用せず、
永田農法で育てた稲の籾殻で作ったこの改良剤のみで栽培しています。

↑腐熟中の籾殻。奥・中・手前の順に腐熟の度合いが進んでいます。
腐熟とともに、色が濃くなっていきます。

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