FC2ブログ

よしかわのお米は順調に登熟中、稲刈りも間近です。

今年は7月20日頃から猛烈な日照が続き、連日35度を超える猛暑日でした。
こんな夏にはふつう夕立があるものですが、それも皆無。
9月上旬までに雨が降ったのはわずか2日くらいでしょうか。それもごく少量の降雨でした。
こんな年は記憶にありません。

山田錦
↑山田錦の圃場 撮影:9月13日 

しかし9月8日、大風の接近に伴ってようやくまとまった雨が降りました。

稲穂が出てからは比較的水を必要とする時期です。
ここで日照りが続くと、米がうまく生長できず、収穫量や品質に大きな影響が出ます。
稲作にとって台風は大敵ですが、今回ばかりは助けられた気分ですね。

さて、8月には稲の受粉の様子をお知らせしましたが、
よしかわの永田農法山田錦もコシヒカリも、どちらも順調に登熟、
じっくり、しっかりと実を充実させています。

よしかわ大賀コシヒカリ
↑大賀地区のコシヒカリ圃場 撮影:9月13日

これはコシヒカリの圃場。
先ほどの山田錦も、コシヒカリも、
台風に伴う大雨にも稲倒伏することなく、しっかり立っています。
これは、稲の背丈が短く、茎が太く、実の数も適量だからです。
この位ピンとしていれば、台風が来ても大丈夫。
刈り取りまで健康に育つでしょう。


一方、下の写真は残念ながら倒伏してしまった稲。
倒伏した稲

同じ地域ですが一般栽培の稲のため、
永田農法栽培のものに比べ丈が長く、茎は細く、実の数も多くなってしまっていました。
その結果、風雨を受けて倒れてしまったのです。

稲が倒れるということは、茎が曲がり、
地面からの栄養や水分が実に行き渡りづらくなるということです。
このようになると米が未熟のまま収穫を迎える可能性があります。
しいな米(籾殻だけで中身の無い米)、死米(しにまい)(澱粉集積度が30~60%で停止した米)、
死青米(しにあおまい)、未熟米(澱粉集積度が60~90%)などは倒伏によって発生することが多いのです。

茎が曲がっているだけならまだしも、台風などで茎が折れると、
完全に導管(植物の体で根から吸収した水分やイオンをが全身に行き渡らせる管。
動物の動脈に相当します。)が断たれてしまいます。こうなると、今までの苦労が全て水の泡ですね。
だから、まず第一に倒れにくい稲を育てること。これが永田農法の基本であり極意なのです。

倒伏した田んぼの景色は皆さんもどこかで見たことがあると思います。
気候や肥料の与えすぎの影響で稲の丈が長くなりすぎたり倒伏したりすることは、
消費者の方も、生産者の多くも、当然避けられないことと思っている方が多いのですが、
実は植物に対する知識と技術と、そして手間を掛ければ、避けられることなのです。
美味しい作物を作るために、植物が理想的な生育状態になるようにコントロールする。
そんな農業が永田農法なのです。


よしかわ大賀コシヒカリの穂

永田農法の特徴は穂を見てもおわかりいただけます。

永田農法では、一穂に付ける実の数(1穂籾数)は、100粒が理想。この写真がまさにその状態です。
穂の先まできれいに粒が揃い、しいな米・死米・未熟米などの屑米は全くありません。
穂は先端から熟し始めますが、あまり実をつけすぎると、
元(下)のほうが完熟できず、しいな米ばかりになってしまいます。
多すぎず、少なすぎず、付けた実は全てがきれいに完熟する。
これも永田農法農家の腕のみせどころです。

ちなみにこの田んぼはあと数日で刈り取りの予定。
最後の最後まで稲を枯らさずに実を熟成させていくのも永田農法ならでは。
この稲も糖度が最高の状態で収穫できそうです。

越後よしかわ杜氏の郷

スポンサーサイト



comment

管理者にだけメッセージを送る

カレンダー
08 | 2019/09 | 10
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 - - - - -
最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
最新コメント
最新トラックバック
プロフィール

toujinosato

Author:toujinosato
上越市吉川区の蔵元です。
永田農法で最高品質の酒米を育て、地元のブナ原生林の湧水を使い、江戸時代から続く吉川杜氏の技術で、米・水・技術すべてが100%地元産の「真の越後地酒」を作り、味噌・醤油、蕎麦などの伝統食品やジェラートなど、よしかわの美味しさを発信しています。

検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード